近鉄バファローズ回顧録 “球団合併 近鉄球団消滅”
球団が合併したからと言って、ファンは合併できません。これが今日、ボクの伝えたいことです。
この記事は、もっと早く書きたかったけど、うまくまとめることができずに、なかなか更新できませんでした。何を書けばいいのかなって考えて。
でも、書きたいことはただひとつだったので、ようやく更新できました。
目を疑った衝撃の速報。
2004年シーズンをもって、近鉄バファローズはオリックスブルーウェーブと合併する。と速報が入ったのは、2004年6月13日 日曜日。当時、名古屋へ転勤になって、1人暮らしの部屋の14インチのテレビでニュース速報が入ったその画は、今でも忘れられません。
「おい、ほんまかいなっ!!!」
信じられますか?自分の好きなチームが、他球団と合併するってこと。
たいてい、球団は、身売りといって、球団ごと売って親会社が変わることが今までの流れでした。
南海ホークスは、ダイエー→ソフトバンクへ
阪急ブレーブスは、オリックスへ。
横浜ベイスターズは、DeNAへ。
大人の世界はよくわからないけど、近鉄球団はオリックスと合併を選択し、協議に入っていると報じられました。
近鉄球団の経営難は前兆がありました。今思えば。
2004年の初めに、近鉄バファローズの球団名をネーミングライツ(命名権)を募集することを発表しました。結果的に、他球団から反発を受けて実施されることはありませんでした。
本拠地を藤井寺球場から大阪ドームへ移転したことで、近鉄電車で球場にいくことができなくなりました。
ポスティングシステムで、メジャーリーグ移籍を動いた大塚投手が、メジャー移籍の交渉が不調に終わると、金銭トレードで中日へ放出しました。
この合併交渉に入っていると報道があってから、プロ野球界は大問題として世間の注目を浴びました。
ライブドアの堀江社長(ホリエモン)は近鉄球団の買収に動き、また、もう1つの合併が進んでいることが報じられ、2リーグ12球団から、1リーグ10球団への動きが明るみなりました。
プロ野球界で初のストライキを2日間実施。
近鉄とオリックスの合併が決まっていることということで、ライブドアの買収が不調に終わり、ライブドアと楽天が新球団設立で、新規参入を図る。
など大いに世間の注目を浴びました。
詳しいことは、下記に書いてあるので、読んでみてね。
球団は合併できても、ファンは合併できない
ボクが一番感じることはこれです。
近鉄バファローズがオリックスブルーウェーブと合併するって?
合併したら、球団名は、オリックスバファローズになって、「バファローズ」の名前が残るって?
いやいや、バファローズは近鉄バファローズのものであって、オリックスのものではないし、オリックスバファローズになったからと言って、オリックスを応援することができません。
近鉄バファローズが身売りして、親会社が変わって、球団の歴史が引き継がれるのなら、話は別です。
いてまえ打線はどうなるの?「いけると思ったらダメになり、もうあかん、と思ったら、期待を裏切って、いってしまう」近鉄バファローズらしさはどうなるの?
球団が合併したからと言って、ファンは合併できません。これがボクの感じたところです。
現在のオリックスファンの方には、申し訳ないけど、ファンサービスの一環や、イベントの企画として、昔のユニフォームでプレーするゲームが最近増えてきました。オリックスバファローズが、近鉄バファローズのユニフォームでゲームしても、ボクはおもしろくありません。(個人的見解です)
オリックスバファローズの打線を、いてまえ打線、と言われることがありますが、いてまえ打線は、近鉄バファローズのものであり、オリックスバファローズのものではありません。(個人的見解です)
近鉄バファローズという、マイナーで、泥くさく、やったれ、いってまえ!な精神の愛すべき球団であり、愛すべき選手たちが躍動した打線、その歴史が培ったものであり、オリックス(阪急)の球団のものではないから。
だから、ボクはファンは、合併できない、って考えています。
しかし、近鉄バファローズというのは不思議なもので、野茂投手のメジャーリーグ挑戦により、その後のメジャー挑戦の扉を開くきっかけになったり、この合併を機に、セ・パ交流戦が始まったり、ときっかけになっているのが、おもしろい。歴史に名前を残している球団なのかな。
近鉄バファローズは、55年の歴史で、パ・リーグ優勝4回、日本一なし、という、当時存在していた12球団で唯一、日本シリーズ制覇なしという球団でした。近鉄バファローズの日本一を見ることなく、近鉄バファローズは消滅をしました。
だからね、ボクの言いたいことはただひとつ、もし好きなスポーツチームがあったら、応援できるって幸せだと思います。時間があったら、試合を見に行ってくださいね。心底応援してあげてください。勝てば喜び、負けたら悲しい。それって幸せです。
子供の頃から好きだった近鉄バファローズが、こんなことになるとは想像できなかったけど、もし子供の頃から好きなチームがあって、今も応援しているなら、幸せですよ。ってボクは思います。
あとがき
最後に、近鉄バファローズの最後の試合の動画を見つけたので、どうぞ。近鉄バファローズ、最後の日です。近鉄バファローズファンなら、涙の動画になりますので、ハンカチ片手にどうぞ。(17分ほどの動画、長いので、お時間あるときに観てね)
この近鉄バファローズの最後い関連するエピソードでお伝えしたいことがまだあるので、それは、また改めて書きます。
ということで、それではまたー。